---
title: "古い実家は解体してから売る？古家付きで売る？判断基準"
description: "古い実家を解体して更地で売るか、古家付きで売るか迷う方へ、需要、建物状態、費用、税、手続き、売却方法を比較する順番を解説します。"
canonical: "https://shukatsu-jikkajimai-techo.pages.dev/inherited-home/furui-jikka-kaitai-furuya/"
language: "ja-JP"
author: "これからの終活・実家じまい手帖編集部"
published: "2026-08-10"
updated: "2026-10-05"
---

# 古い実家は解体してから売る？古家付きで売る？判断基準

> 古い実家を解体して更地で売るか、古家付きで売るか迷う方へ、需要、建物状態、費用、税、手続き、売却方法を比較する順番を解説します。

古い実家を売るとき、「建物があると売れないから、先に解体した方がよい」と考えがちです。しかし、解体すれば必ず高く・早く売れるとは限りません。古家を改修したい買主がいる地域もあれば、更地の方が用途を想像しやすい地域もあります。

結論は、**解体前に古家付きと更地の両方で査定・販売計画を聞く**ことです。解体は元に戻せず、費用、税、登記、補助制度の確認も必要になるため、査定前に決めない方が選択肢を残せます。

<figure>
  <img src="/images/articles/ih-008/two-options.webp" alt="古い家を活用する案と解体後の土地として売る案を左右に比較する風景" width="1600" height="900" loading="lazy" decoding="async" />
  <figcaption>建物を残す案と解体する案で、手取り・期間・買主像を比べます。</figcaption>
</figure>

## 古家付きで売る場合

古家付き土地として売る場合、売主が先に解体費を負担せず販売を始められます。買主が建物を改修して使う、購入後に自分の計画で解体する、といった選択肢も残ります。

一方、建物の状態が悪いと内見や説明の負担が増え、契約条件の調整が必要です。雨漏り、傾き、設備故障、増改築など把握している状況は、不動産会社へ伝えます。

「古家付き」は建物の責任が一切なくなるという意味ではありません。告知や契約条項は物件ごとに確認してください。

## 解体して更地で売る場合

更地にすると、土地の形や日当たり、建築計画を買主が想像しやすくなる場合があります。老朽建物の管理や倒壊等の心配を減らせる面もあります。

その代わり、売れる前に解体費を支払い、解体後の登記や土地管理も必要です。思った価格で売れなければ、更地を保有する期間が延びます。自治体によって補助制度の有無・条件も違います。

国土交通省は、空き家の活用・除却について早めの対応や自治体制度の確認を案内しています。全国共通の補助金が自動で使えるわけではありません。

## 最初に比べる六つの判断基準

### 1. 建物を使いたい買主がいる地域か

築年だけで判断せず、周辺で古家の改修需要があるか、土地需要が中心かを不動産会社へ聞きます。根拠にした成約事例も確認します。

### 2. 建物の状態と安全

雨漏り、腐食、傾き、害虫、設備故障等を把握します。危険箇所がある場合は、内見や管理を続ける負担も判断材料です。

### 3. 解体費と売却価格の差

「更地なら高く売れる」という説明を受けたら、古家付きの想定成約価格、更地の想定成約価格、解体費、手続き費用を並べます。価格差より解体費が大きければ、手取りは増えない可能性があります。

### 4. 売却までの期間

解体工事の見積もり、届出、残置物撤去、近隣対応、工事、登記を経てから販売するなら、その期間も含めます。古家付きのまま販売し、買主決定後に条件を調整する案も聞きます。

### 5. 税と特例の条件

建物を取り壊した後の土地の税負担や、相続空き家の譲渡所得特別控除などは、時期と要件で扱いが変わります。国税庁の特例も、相続開始、建築時期、居住状況、売却時期、耐震・除却等の複数条件があります。

「解体すれば必ず控除される」と考えず、契約前に税務署や税理士へ個別確認してください。

### 6. 家族の資金と合意

解体費を誰が先に負担するか、共有者全員が同意しているかを確認します。売却代金で後から精算する予定でも、工事契約時の支払いは先に発生します。

## 解体前に査定へ出す資料

[査定前に準備すること](/inherited-home/souzoku-jikka-satei-junbi/)に加え、次を用意します。

- 建物と土地の登記事項
- 固定資産税の資料
- 建築確認や図面、測量図等の手元資料
- 修繕・増改築の履歴
- 不具合の写真
- 家財が残る部屋の写真
- 解体見積もりがあればその条件

資料がない項目は「未確認」として伝えます。解体会社の見積もりは、家財撤去、庭、塀、地中埋設物、アスベスト調査等の範囲が同じか確認します。

## 家財は査定前に全部片付けなくてよい

古い実家では、解体を考えると家財も全部処分したくなります。しかし、売却方法によっては現状の相談ができる場合があります。買主側の工事計画が決まる前に、使える設備や部材まで外す必要はありません。

[家財が残った実家を片付ける前の判断](/inherited-home/souzoku-jikka-kataduke-mae/)を確認し、重要書類と貴重品を確保したうえで、不動産会社へ現状を見せます。

## 解体したら、建物を登記から消す手続きを確認する

登記された建物を取り壊した場合は、建物滅失登記が必要です。法務局はオンライン申請の案内も公開していますが、添付書類や申請方法を確認し、必要に応じて土地家屋調査士へ相談します。

工事会社が自動で登記まで終えるとは限りません。誰が、いつ、何を行うかを契約前に確認してください。

## 不動産会社へ同じ質問をする

複数社へ、次の五問を同じ順番で聞きます。

1. 古家付きでの想定価格と期間は
2. 更地での想定価格と期間は
3. それぞれ想定する買主は
4. 解体前に確認すべき法令・境界・税は
5. 仲介と業者買取で条件はどう変わるか

仲介と買取の違いは[相続した実家は仲介と買取どちらがいいか](/inherited-home/souzoku-jikka-chukai-kaitori-hikaku/)で確認できます。売れない期間が続いている場合は、[値下げ・買取・解体を検討する順番](/inherited-home/urenai-jikka-dousuru/)も参考にしてください。

## 解体は査定と手取り比較の後に決める

古い実家を残すか壊すかは、築年だけでは決まりません。古家付きと更地の査定、解体費、税・登記、売却期間、家族の資金を一枚に並べます。

解体前なら、仲介、業者買取、古家付き販売、更地販売を比較できます。まず現状のまま査定を取り、地域需要を踏まえた説明を聞いてから決めましょう。

比較した結果、解体して更地で売る方向が固まったら、次は解体会社の見積もりを取ります。建物本体だけでなく、家財、庭木、塀、地中埋設物、整地まで同じ範囲で依頼し、複数社の工事内容と総額を並べてください。査定額と実際の解体見積もりがそろえば、概算手取りを現実的に判断できます。
