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title: "相続した実家の査定前に準備すること｜家財が残る場合"
description: "家財が残る相続実家を査定してもらう前に、名義、図面、固定資産税、修繕、境界、室内写真、家財の扱い、希望時期など、相談時に伝える内容を整理します。"
canonical: "https://shukatsu-jikkajimai-techo.pages.dev/inherited-home/souzoku-jikka-satei-junbi/"
language: "ja-JP"
author: "これからの終活・実家じまい手帖編集部"
published: "2026-08-09"
updated: "2026-09-05"
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# 相続した実家の査定前に準備すること｜家財が残る場合

> 家財が残る相続実家を査定してもらう前に、名義、図面、固定資産税、修繕、境界、室内写真、家財の扱い、希望時期など、相談時に伝える内容を整理します。

**家財が残る実家も、今の状態を伝えて査定の相談を始められます。** 先に片付けや修繕へお金をかけるより、物件の状況を見てもらい、売り方によってどこまで手を入れる必要があるかを聞くほうが、作業を決めやすくなります。

まず用意したいのは、家の所在地、名義や相続の状況、室内写真です。書類が全部見つかっていなくても、分かることと未確認のことを分けて伝えます。この記事を参考に相談用のメモを作り、連絡先の対応地域や家財の扱いを確かめましょう。

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  <img src="/images/articles/ih-005/documents.webp" alt="実家の図面、固定資産税通知、修繕履歴、室内写真、家財一覧を査定前にそろえる手元" width="1600" height="900" loading="lazy" decoding="async" />
  <figcaption>見つかった資料と、まだ未確認の項目を分けて伝えます。</figcaption>
</figure>

## 最初に相続人と名義を確認する

査定を聞くだけなら相談できても、売却契約には所有者と相続関係の整理が必要です。

- 遺言書の有無
- 法定相続人
- 遺産分割の状況
- 土地と建物の登記名義
- 共有者の有無
- 住宅ローンや抵当権

固定資産税の通知や古い権利証だけで現在の名義を決めず、登記事項を確認します。相続登記が終わっていない場合は、法務局や司法書士へ手続きの順序を相談します。

査定担当者へは、「相続登記前」「相続人間で協議中」など現在の状況をそのまま伝えます。分からないことを分かったように答える必要はありません。

## 査定前にあると役立つ資料

すべてそろわなくても相談できますが、次の資料があれば物件の確認が進みやすくなります。

### 所在地と登記の資料

- 固定資産税・都市計画税の納税通知書
- 登記事項証明書
- 登記識別情報または古い権利証
- 公図、地積測量図、建物図面
- 境界確認書

### 購入・建築・修繕の資料

- 売買契約書
- 建築確認、検査済証
- 建築請負契約書
- リフォーム、耐震、屋根・外壁等の修繕記録
- 設備の保証書、取扱説明書

### 管理と費用の資料

- 火災保険
- 電気、水道、ガス
- マンションなら管理規約、管理費、修繕積立金
- 固定資産税以外の維持費

資料がないことも査定担当者へ伝えます。再取得できる資料と、現地調査が必要な内容を分けてもらいましょう。

## 家と土地の現状をメモする

査定前に不具合を隠そうとせず、現在の状態を伝えましょう。分かっている不具合を一覧にします。

- 雨漏り、水漏れ
- シロアリ、カビ
- 給湯器、エアコン等の故障
- 増築、物置、車庫
- 隣地との境界や越境
- 井戸、浄化槽、擁壁
- 過去の災害や修繕
- 長期間使っていない設備

後で契約上の説明が必要になることがあります。「古いので分からない」も大切な情報です。現地調査、住宅診断（インスペクション）、測量等をいつ行うか相談します。

## 家財は三つに分けて伝える

査定担当者には、家財の量だけでなく、どうしたいかを伝えます。

1. 家族が必ず持ち出す物
2. まだ確認が必要な物
3. 売却までに処分を相談したい物

家財があることで建物の状態を見にくい場合はありますが、先に全部を処分すると、重要品の誤廃棄や不要な費用につながることがあります。

不動産会社ごとに、空の状態を前提とする、片付け業者を紹介する、買取なら残置物を含めて相談できるなど対応が違います。次を聞きましょう。

- 査定時に家財が残っていてもよいか
- 売り出し前にどこまで片付ける必要があるか
- 家財撤去費は誰が見積もるか
- 買取の場合、残せる物と対象外の物
- 片付け前後で査定条件がどう変わるか

不用品処分を依頼する場合は、家庭ごみの収集運搬が自治体の許可・委託に基づくかも確認します。

## 室内外の写真を撮る

遠方から最初の相談をする場合、写真があると状況を伝えやすくなります。

- 建物の外観四方向
- 接する道路と駐車場所
- 玄関、廊下、各部屋
- 水回り
- 床下・屋根裏は安全に見られる範囲だけ
- 物置、庭、境界付近
- 不具合箇所

広角で全体を撮り、次に不具合へ近づいて撮ります。住所、個人情報、貴重品が写る写真は、相談先以外へ公開しないようにします。

写真だけで最終査定ができるとは限りません。現地査定で何を確認するかを聞きます。

## 希望を数字で伝える

「できるだけ高く、早く」だけでは、提案を比べにくくなります。

- いつまでに方向性を決めたいか
- いつまでに引き渡したいか
- 家族が現地へ行ける回数
- 家財整理に使える予算と時間
- 修繕して売るか、現状を優先するか
- 仲介と買取の両方を聞きたいか

優先順位を一つ決めます。価格、早さ、家財を残せること、手間の少なさのどれを最も重視するかです。

まだ売るかどうかを決めていない方は、[売却・買取・賃貸・保有の違い](/inherited-home/souzoku-jikka-sell-rent-hold/)を先に比べてください。片付けと査定のどちらへ相談するかは、[遺品整理業者と不動産会社の相談順](/inherited-home/jikka-baikyaku-ihinseiri-fudosan-soudan/)で整理できます。

## 複数社へ同じ内容を伝える

査定額だけを並べず、同じメモと写真を渡して聞きます。

家財を処分する前の名義と書類の確認は、[相続した実家を片付ける前の順序](/inherited-home/souzoku-jikka-kataduke-mae/)で整理できます。

| 確認項目 | A社 | B社 |
|---|---|---|
| 査定の方法と根拠 |  |  |
| 想定する売出価格 |  |  |
| 見込期間 |  |  |
| 家財の条件 |  |  |
| 必要な修繕・測量 |  |  |
| 媒介契約の種類 |  |  |
| 仲介手数料等 |  |  |
| 担当者の連絡方法 |  |  |

高い査定額を示した会社には、近隣成約事例、物件の長所、価格を見直す時期を聞きます。査定額は売却を約束する金額ではありません。

## 媒介契約の前に確認する

国土交通省の案内では、不動産の媒介契約には三つの類型があります。他社へ重ねて依頼できるか、不動産会社間で物件情報を共有するレインズへの登録、報告頻度、自分で見つけた買主と直接契約できるか等が異なります。

契約書で、期間、業務範囲、広告、報告、仲介手数料、解除・更新を確認します。査定を受けた会社と必ず契約する必要はありません。

税務については、不動産会社の一般説明だけで最終判断せず、税務署や税理士へ確認します。相続した一定の空き家を売却した場合の特例などは、時期、建物、相続人、工事等に細かな要件があります。

## 最初の相談で伝える例

> 相続した実家で、現在は家財が残っています。相続人は確認中で、相続登記はまだです。売却と買取の両方について、現状のまま査定相談ができるか、売却前に必要な片付けと資料を教えてください。

これだけでも、状況と知りたいことが伝わります。未確認の項目はそのまま伝え、査定前に追加で必要な情報を聞きましょう。

## 家財を動かす前に、順番を相談する

査定前の準備は、家を見栄えよくすることではありません。名義、資料、家の状態、家財、家族の希望を同じ条件で伝えることです。

先に相談すれば、片付けに必要な範囲と、残したまま進められる範囲が分かります。大切な物を守りながら、売却に必要な作業だけを選んでください。
