生前整理・親の家

親が施設に入るとき実家の片付けはどうする?持っていく物・残す物・処分する物

親の施設入居が決まったとき、実家の物を持っていく・残す・確認して手放すの三つに分け、入居日から逆算する手順を解説します。本人の意思を守りつつ、業者へ頼む範囲も整理できます。

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施設へ持っていく写真や衣類を親子で相談しながら箱へ分ける様子
目次
  1. 最初に確認する四つの期限
  2. 施設の部屋の寸法と持ち込める物を確認する
  3. 持っていく物は五つのまとまりで決める
  4. 実家へ残す物には理由と期限を書く
  5. 手放す物は三つに分け直す
  6. 家族だけで行うか、業者に相談するかの目安
  7. 業者へ伝える一枚メモ
  8. 実家を売るか残すかは片付けと同時に決めない
  9. 今日決めるのは持っていく物から

親の施設入居が決まると、入居手続き、通院、引っ越し、実家の片付けが同時に動きます。最初から家を空にしようとすると、施設で必要な物や大切な書類まで混ざりやすくなります。

まず施設へ持っていく物を決め、実家へ残す物を分けておきます。その後で、手放す物と必要な作業を決めてください。

施設へ持つ物、実家へ残す物、確認して手放す物を三か所に分けた室内
引っ越し荷物と処分候補を同じ箱へ入れないことが、やり直しを減らします。

最初に確認する四つの期限

  • 施設の入居日と荷物を搬入できる時間
  • 現在の住まいを退去・明け渡す期限
  • 家族が現地で作業できる日
  • 電気、ガス、水道、郵便、介護サービス等の変更日

持ち家なら、入居日に実家を空にする必要があるとは限りません。賃貸なら退去期限と原状回復の条件があります。家の契約形態を確認してから、片付けの終了日を決めます。

施設の部屋の寸法と持ち込める物を確認する

パンフレットの部屋面積だけで家具を選ばず、収納、ベッド周り、動線、コンセント位置を確認します。施設へ次を聞きます。

  • 家具・家電は備え付けか、持込か
  • 火気、刃物、薬、食品、暖房器具の制限
  • テレビや冷蔵庫の大きさ、電気代等の扱い
  • 衣類、寝具、洗濯物への記名方法
  • 車いすや歩行器を使う場合の通路幅
  • 写真、仏具、貴重品を置ける場所

入るかどうかだけでなく、親が安全に使えるかを職員へ相談します。

持っていく物は五つのまとまりで決める

手続きと医療

本人確認書類、保険証類、診察券、薬、服薬情報、緊急連絡先、施設から指定された書類を一つの手提げにします。引っ越し箱へ入れず、家族が当日持ちます。

毎日の衣類と身の回り品

季節、洗濯頻度、収納量を施設へ確認し、最初の一〜二週間分を優先します。買い足せる物を大量に運ぶより、親が使い慣れた眼鏡、補聴器、杖、時計などを忘れないことが大切です。

安心できる品

家族写真、愛用の小物、趣味の道具など、限られたスペースでも親らしさを保てる品を本人に選んでもらいます。家族が「価値がある」と思う品より、本人が日常で見たい品を優先します。

施設で使う家具・家電

寸法と持込可否を確認し、搬入経路まで測ります。備え付け品との重複、転倒防止、電源コードの扱いも確認してください。

当日に必要な物

薬、着替え、連絡先、飲み物、充電器、施設書類は、段ボールではなく当日バッグへ入れます。

実家へ残す物には理由と期限を書く

家へ残す物は「とりあえず」だけでは増え続けます。次の四つに分け、箱にメモを貼るなどして、残す理由を分かるようにします。

  1. 親が戻る可能性を考えて維持する生活用品
  2. 不動産、保険、税、契約に関係する重要書類
  3. 家族や親族へ確認する思い出の品
  4. 査定や処分方法を調べる品

確認する人と日付を決めます。親の体調が落ち着いてから施設で写真を見てもらう方法もあります。

手放す物は三つに分け直す

「処分する物」を一つにまとめると、売却できる品、自治体で出せる物、専門的な扱いが必要な物が混ざります。

  • 買取を相談する品:ブランド品、貴金属、着物、骨董品、趣味品等
  • 自治体の方法を確認する物:小型の生活用品、粗大ごみ等
  • 片付け業者へ相談する範囲:大型家具、大量の家財、短期限の搬出等

無許可の回収業者へ家庭ごみの処分を任せず、一般廃棄物の扱いを見積もり先へ確認します。

家族だけで行うか、業者に相談するかの目安

次の条件が二つ以上ある場合は、無理な自力搬出を始める前に見積もりを取ると、日程と費用を比べやすくなります。

  • 退去や売却準備まで一か月を切っている
  • 大型家具・家電が複数ある
  • 階段、狭い廊下、遠い駐車場所がある
  • 遠方で家族が何度も通えない
  • 家族間で残す物の確認に時間がかかる
  • 物置、庭、ベランダにも物がある

見積もりでは、部屋数、物量、搬出条件、残す場所、作業希望日、清掃の有無を各社へ同じように伝えます。生前整理の費用相場と追加料金で、比較する欄を準備してください。

業者へ伝える一枚メモ

項目記入例
家の種類持ち家一戸建て、2階建て
対象範囲1階二部屋、2階一部屋、物置
残す物書類棚、青いテープの箱、仏壇
大型品冷蔵庫、洗濯機、たんす二棹
搬出条件前面道路が狭い、階段あり
希望日立会可能日を二〜三候補
確認事項追加料金、処分方法、キャンセル料

生前整理に対応する業者でも、不用品回収だけを単独で受けるとは限りません。希望する作業範囲を伝え、見積書で何が含まれるか確認します。選び方は生前整理業者と不用品回収の違いも参考にしてください。

実家を売るか残すかは片付けと同時に決めない

施設へ入った直後は、親の体調や今後の住まいが固まらないことがあります。持ち家を売却・賃貸・維持する判断は、所有者である親の意思、名義、費用、家族の役割を確認して別に進めます。

空き家になる場合は郵便、換気、通水、庭、防犯、保険等の管理が始まります。施設入居後の実家をどうするかで、片付け後の順番を確認できます。

今日決めるのは持っていく物から

施設入居前に家全体の結論を出す必要はありません。施設の条件を確認し、本人が毎日使う物と安心できる物を先に確定します。残す物には理由と期限を付け、手放す物は買取・自治体・業者相談へ分けます。この順番なら、期限があっても大切な物を守りやすくなります。

参考にした資料(1件)

施設の持込条件、医療・介護上の準備、退去期限は施設や契約ごとに異なります。親の所有物を本人の同意なく処分しないでください。