相続した実家・空き家

相続した実家の査定は何社へ頼む?比較する項目と断り方

相続した実家の査定を何社へ頼むか迷う方へ、2〜3社から比較を始める考え方、査定条件をそろえる方法、確認項目、断り方を解説します。

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相続した実家について複数の不動産査定資料を比較するきょうだい
目次
  1. 査定額は「売れると約束された金額」ではない
  2. 2〜3社から始めると違いが見えやすい
  3. 先にそろえる物件情報
  4. 訪問査定と机上査定を使い分ける
  5. 比較する八つの項目
  6. 高い査定額を出した会社へ聞くこと
  7. 低い査定にも理由を聞く
  8. 媒介契約は種類を確認してから結ぶ
  9. 査定後に断る伝え方
  10. 査定結果は家族で一枚にまとめる
  11. 同じ入力から売却方法まで比べる

相続した実家を売るか考え始めたとき、一社の査定だけで決めてよいのか迷います。査定価格は会社によって違いますが、高い金額を出した会社が、その価格で必ず売ってくれるわけではありません。

社数に一律の正解はありません。まずは2〜3社を目安に、同じ物件情報を渡して比較すると、査定の根拠や提案の違いをつかみやすくなります。対応会社が少ない地域では、一社でも根拠と条件を詳しく確認することが大切です。

査定額は「売れると約束された金額」ではない

不動産適正取引推進機構の手引では、売却相談、物件調査、価格査定、媒介契約、販売活動、契約という流れが示されています。査定価格は、このうち売り出し方を考えるための材料です。買主との交渉後に決まる成約価格とは別です。

高い査定額だけを選ぶと、売り出した後に値下げが続くことがあります。反対に、低い査定でも、早期売却や買取を前提にしている場合があります。

比較では「いくらか」だけでなく、なぜその金額なのか、どの方法で、どのくらいの期間を見込むのかを聞きます。

査定価格、根拠、期間、売却方法の資料を同じ表で比べる机上
査定額の大きさより、根拠・方法・期間・費用を同じ表で比べます。

2〜3社から始めると違いが見えやすい

二社へ頼めば、一社だけでは分からない価格差や提案差が見えます。三社あれば、周辺事例の選び方や、仲介・買取への考え方も比較しやすくなります。

ただし、社数を増やすほど連絡や訪問の日程調整も増えます。物件情報が会社ごとに違えば、五社へ依頼しても公平には比べられません。

まず2〜3社へ同じ情報を出し、根拠の説明が足りない、選択肢が偏っていると感じたときに追加する方法が現実的です。

先にそろえる物件情報

査定を頼む前に、相続した実家の査定前に準備することを使って、次を分かる範囲でそろえます。

  • 所在地、土地・建物のおおよその面積
  • 築年、構造、増改築の有無
  • 名義と相続登記の状況
  • 共有者、売却についての家族合意
  • 空き家か、居住者がいるか
  • 家財が残っているか
  • 雨漏り、設備故障等の把握している不具合
  • 売却を終えたい時期

書類がすべてなくても相談はできますが、「不明」として同じ情報を各社へ伝えます。後から判明した内容があれば、全社へ更新してください。

訪問査定と机上査定を使い分ける

机上査定は、所在地や面積等から概算を知る入口です。短時間で比較しやすい一方、建物の状態、接道、家財、周辺環境などを十分に反映できない場合があります。

訪問査定では現地を見てもらえるため、売り出し前の修繕や片付けについても相談できます。最終的に売却を進める会社を選ぶ前には、現地条件を確認した査定へ進むのが基本です。

家財が残る場合は、先に全部処分せず、家財が残った実家を片付ける前の考え方も確認します。

比較する八つの項目

比較項目確認する内容
査定価格仲介の見込価格か、業者買取の提示か
価格の根拠類似成約、売出事例、土地・建物の評価
売却方法仲介、業者買取、リースバック等
想定期間売り出しから契約・引渡しまでの見込み
販売計画売出価格、広告、内見、価格見直しの時期
費用仲介手数料、測量、解体、片付け等の想定
家財・建物現状のまま相談できるか、先に必要な作業
担当者連絡方法、報告頻度、説明の具体性

仲介と買取では価格の意味が違います。仲介・業者買取を比較したい場合は、仲介と買取の違いも一緒に確認してください。

高い査定額を出した会社へ聞くこと

他社より高い査定が出たら、次を聞きます。

  1. 根拠にした成約事例は、築年・広さ・立地が近いか
  2. 査定価格と推奨売出価格は同じか
  3. その価格での想定期間はどの程度か
  4. 反響がない場合、いつ価格を見直すか
  5. 買取価格との違いは何か

回答が「売れます」だけなら、具体的な根拠を求めます。根拠を査定書や販売計画に記載してもらいます。

低い査定にも理由を聞く

低い会社をすぐ外す必要もありません。建物の状態、接道、再建築、需要、家財、売却期限など、他社が見ていない条件を考慮している可能性があります。

また、早く確実に買い取る提案は、仲介の見込価格より低く見えるのが一般的です。契約相手と売却方法が違うため、同じ欄で単純比較しません。

媒介契約は種類を確認してから結ぶ

査定を受けただけで、その会社へ売却を依頼したことにはなりません。仲介を依頼するときは媒介契約を結び、契約の種類によって他社へ重ねて依頼できるかなどが変わります。

査定比較中に契約を急がず、媒介契約書、期間、報告方法、特別な広告費等を確認します。売却・買取・賃貸・保有の比較で、売却自体が家族の方針に合うかも確認しておきましょう。

査定後に断る伝え方

依頼しない会社には、電話やメールで短く伝えれば十分です。

査定と説明をありがとうございました。家族で検討し、今回は別の会社(または別の方法)で進めることにしました。媒介契約は結びません。

訪問への感謝と、契約しない意思を明確にします。すでに媒介契約を結んだ場合は、単なる査定辞退とは異なるため、契約期間や解約条件を確認してください。

査定結果は家族で一枚にまとめる

共有者やきょうだいがいる場合は、担当者の印象だけを伝えず、比較表を共有します。

  • 価格と根拠
  • 仲介・買取などの方法
  • 想定期間
  • 必要な片付け・修繕
  • 売主の費用と手間
  • 次に確認する事項

家族が遠方にいるなら、オンライン面談やメール報告ができるかも会社選びの材料です。

同じ入力から売却方法まで比べる

相続した実家の査定は、まず2〜3社を目安に始め、金額の根拠と売却方法を比べます。査定額は売却価格の保証ではないため、高い順に選ばず、期間、費用、手間を含めて判断しましょう。

いえカツLIFEでは、対象地域内の物件について、仲介・業者買取・リースバックの査定先を同じ入力から比較できます。実家の事情を伝え、対応可能な会社の提案を集める入口として使えます。

参考にした資料(2件)

査定価格は売却価格を保証するものではありません。2〜3社は比較を始める編集上の目安であり、地域・物件・売却方法によって対応会社数は異なります。